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プロフィール

髙 木 青 鳳(たかぎ せいほう)

 筑前琵琶「おおとり座」主宰

日本琵琶楽協会 会員

福岡市出身、福岡市在住。九州大学経済学部卒。

福岡県春日市・音楽家派遣事業「音楽の玉手箱」登録音楽家。

ティンカーベル保育園(福岡市南区) 芸術教育講師。

2005年、故・青山旭子に師事
2015年、NHK邦楽オーディション合格
2016年・2018年、「くまもと全国邦楽コンクール」にて奨励賞を受賞
2018年、「第55回 日本琵琶楽コンクール」にて第1位入賞

                 あわせて、文部科学大臣賞・日本放送協会会長賞・日本琵琶楽協会会長賞

       辻靖剛賞・鶴田錦史賞・石田琵琶店賞を同時受賞
2020年、筑前琵琶「おおとり座」創設
 

神社仏閣での奉納演奏をはじめ、各種イベントでの演奏など幅広く活動。

初めての人にも分かりやすく、楽しく『伝わる琵琶』そして『みんなで盛り上がれる琵琶』をモットーに、エレクトーンやチューバに触れた経験を生かして、作詞・作曲も手掛ける。従来の琵琶のイメージ「暗い、悲しい、お経っぽい…」そして何より「難しそう」というイメージを覆す、楽しいライブ展開に定評あり。
をこよなく愛し、唐揚げなら毎日でも食べられる“唐揚げLOVER”。と今まで書いていたけれど、近頃モタレるお年頃…。

趣味は、神社にまったく詳しくないものの、大学時代から続けている御朱印集め。2020年生まれ・2021年生まれの年子姉妹の母、やってます。
 

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Life​ Story

なりの早産の上、逆子。今の姿からは想像もつかないミニサイズ(2060g)で誕生。幼稚園の鏡に映った自分の姿を見て「お姉さんになった!」と調子に乗っていた幼児期に、隣の家のお姉ちゃんの影響でエレクトーンを始める。リズムのレッスンに全くついていけず、だいたい毎回泣いて終わっていたかなりの人見知りのため、普段の生活はほとんど親にくっついて過ごす。


学校に入り、自分の声が極端に低いことに気が付く。男の子より低い声しか出ないことに乙女心が傷つき、声を出すことそのものがコンプレックスに。元々の人見知りに引っ込み思案も加わり、「人前で話す・歌う」が一番の苦手になる。学校で手を挙げて発表するなんてトンデモナイ…。エレクトーンの発表会でも、緊張して頭が真っ白になる始末。頭、真っ白。鍵盤も真っ白。いざ演奏の瞬間に、どこが「ド」の音の鍵盤か分からなくなるような“緊張しい”に成長。


学校時代、吹奏楽部で青春をエンジョイ。入部してすぐの適正テストで落ちこぼれ、やりたかった楽器にたどり着けなかった私を見かねた顧問の先生に「大きくて1個しかない、目立つ楽器があるけど?」と言われ、「やってみたい」の一言でチューバ担当に。この頃、自分で初めてお金を出して買ったCDが、なぜかASWAD(レゲエ)だった。エレクトーンにチューバ、どちらも移動が大変な楽器を経験し「自分で持って行って、パッと弾ける楽器、いいよなぁ」という思いが募るように。中学3年の時、受験勉強に身が入らず、エレクトーンを止める。それが心残りで、卒業のとき「15歳の私から、10年後の私へ」という課題に「音楽に関わることで、マイクを持って舞台に立つような仕事をしているといいね」と殴り書き。えっ?引っ込み思案で緊張しいなのに!?(と、後になって自分でもビックリ)

校時代、TVで『天使にラブソングを…2』を観て、ゴスペルにハマる。とはいえ、人前では絶対歌わず。家に帰ってからシャウトする日々。1年生の春休みに出た英語の課題「一冊読んでこい」を「一冊“訳して”こい」と勘違いして奮闘した結果、英語が得意科目に急上昇。ゴスペル好きと相まって、完全な“西洋カブレ”に。一方の勉学は、「薬剤師になりたい!」はずだったのに、1年生で理科科目(化学と物理)に挫折し、文転。先々進みたい道が分からなくなり、大学は何となく経済学部を選ぶ。


学時代、“西洋カブレ”に拍車がかかり、英会話教室に入り浸って、留学してないのに帰国子女のような立ち居振る舞いをするなど、やや迷走。その割に、学内では目立たず過ごし、授業だけは真面目に出る、ネクラな女子大生生活を送った。実は入学時のサークル探しで「邦楽部」に体験入部したが、三味線で「さくらさくら」さえ弾けずに2日で諦めた過去あり。大学時代は、音楽からは離れていた。


会人になって2年目、プライベートも充実させたくて、また楽器をやろうと思い至る。様々な音楽教室のパンフレットを取り寄せている最中、知人から「公民館に琵琶のサークルがあるってよ」という情報が。「琵琶?何それ?でも、どうせなら人がやってないもののほうが面白そう」という天邪鬼な考えで、楽器を見たこともないのに見学に行き、師匠・青山旭子と出会った。和室で豪快に笑っていたおばちゃん(先生ごめんなさい。失敬…)が、いざ琵琶を持って一撥奏でると別人に。師匠の姿に衝撃を受け、「どうね?やってみるね?」の問いかけに「やります」の即答、で入門。


だこの時点では、琵琶は「語り」(つまり、歌う)があることを知らず。フタを開けてみれば…。琵琶はどちらかというと、歌うほうがメインです…。どうしよう…。演奏する度、持ち前の「引っ込み思案」「人前で歌うの無理」「喋るの無理」「緊張しい」で身動きが取れず、苦しいばかり。無理だな…すぐ止めよう…、と思っていた。それでも、師匠の「出来るから、やりなさい」「アンタしか出来んのじゃから」の言葉に励まされ、「演奏に行ったら、まかないにカレーが出るよ。」の言葉に惑わされ​?、演奏にたくさん連れて行っていただいた。そうしているうちに、お客さんから「貴女の声、素敵ね。琵琶にあっているわ。」「話が面白かったよ。また聴きたい。」というお声がかかるように。「もしかしたら、私の声ってイイのかも?」「人前で話すの楽しいかも!」と良いように勘違いして、現在に至る。“緊張しい”は継続中…。


“人前は苦手”が克服できたのも、声のコンプレックスがなくなったのも、「持ち運べる楽器、いいなあ」も、「音楽に関わることで舞台に立つような仕事」も。実は結婚も。気付けば全部、琵琶のおかげで叶っている、そんな人生。

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